全国学力・学習状況調査 ★

 文部科学省が、原則として国公私立の小6、中3の児童・生徒全員を対象に行う国語・算数(数学)のテスト。全国で一定の教育水準が保たれているかを把握して課題を明らかにし、教育指導の改善を図ることが目的である。主として知識・技能に重点が置かれたA問題、主として活用力に重点が置かれたB問題からなる。全国調査は1960年代にも行われていたが、競争をあおるとの批判から廃止された。第1回目の学力調査は、平成19年4月24日に行われるとともに、児童生徒と学校を対象に、勉強への意欲や生活習慣、授業方法などを尋ねる質問用紙での調査も併せて実施された。平成22年まで実施された4回のテスト結果からいえることは、例えば、小学校国語において、出題された学習内容についてはおおむね理解していると考えられるものの、「知識・技能を活用する力」に課題がある、としている。同様の結果は、小学校算数においても見られ、今後の課題として浮き彫りにされた。平成23年は東北地方太平洋沖地震の影響で、調査自体が中止になった。平成24年4月17日に実施されたテストでは、従来の国語と算数・数学に加え、初めて理科が実施された。理科では観察・実験の場面から多く出題され、「知識・技能」と「活用力」 を一体的に問う形式の調査となった。

また、平成22年以降抽出方式で進められてきた学力テストは、平成25年4月24日に全国の小中学校で一斉に実施され、計30,962校、約228万7千人が参加した。

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