高機能自閉症

 高機能自閉症とは、3歳くらいまでに現れ、他人との社会的関係の形成の困難さ、言葉の発達の遅れ、興味・関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないもので、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されている。

高機能自閉症の児童・生徒には、①光や音、身体接触などの刺激への過敏性がある、②問題を全体的に理解することが不得意である、③過去の不快な体験を思い出してパニックなどをおこすなどといった特性があることが指摘されており、これらを踏まえた対応が求められる。また、2次的障害が顕著に現れる場合もあることから、特に思春期には丁寧な対応が重要であるとされる。

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