国際理解教育

 日本では、1950年代、ユネスコへの加盟を契機に取り組みが始まる。80年代には、ユネスコの国際理解教育(「国際理解、国際協力および国際平和のための教育、ならびに人権および基本的自由についての教育」との勧告を基底にすえたもの)、開発教育・環境教育などの新しい国際理解教育、そして海外・帰国子女教育など「国際化に対応した教育」の三つが混在する状況となる。さらにそれ以降(80年前後に日本に紹介された)基本的人権・文化的アイデンティティの尊重のもと地球規模の開発問題・南北問題の解決に向け参加する態度を養う教育学習活動といえる「グローバル教育」として統合する動きが強まる。つまり、人権・平和・開発・環境から異文化理解・異文化コミュニケーションなどをテーマに実践されているといえる。

なお、教育現場では「総合的な学習の時間」が創設され、その例示として国際理解が示されたことから国際理解教育は「総合」で取り組まれているケースが多い。

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