身体性コンピテンスと未来の子どもの育ち
子どもの身体・体力観への新たなアプローチ!
著者 | 澤江 幸則 編著 木塚 朝博 編著 中込 四郎 編著 筑波大学「未来の子ども育ち」プロジェクト 企画 |
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ジャンル | 保健・体育科 |
シリーズ | 明石書店 > 未来の子どもの育ち支援のために |
出版年月日 | 2014/11/30 |
ISBN | 9784750341118 |
判型・ページ数 | 4-6・256ページ |
定価 | 本体2,400円+税 |
在庫 | 在庫あり |
会員社名 | 明石書店 |
目次
シリーズ刊行にあたって(シリーズ巻頭言)
第1部 過去からの流れのなかの子どもの身体
第1章 現代の子どもの運動生活習慣と体力・運動能力(西嶋尚彦)
はじめに
第2章 発達のなかの子どもの身体
●幼児期(木塚朝博)
はじめに
Ⅰ 幼児期運動指針
Ⅱ デュアルタスクとは
Ⅲ デュアルタスクの実践例
Ⅳ 幼児教育現場への提言
おわりに
●児童期(加藤謙一)
はじめに
Ⅰ 走・跳・投の基礎的運動技能の発達
Ⅱ 小学生スプリンターの疾走能力の縦断的発達
おわりに
第3章 原風景から見た幼少期の身体経験のもつ意味(中込四郎・奥田愛子)
はじめに
Ⅰ 原風景とは、そしてなぜ原風景か
Ⅱ 子どもの遊び空間
Ⅲ アスリートの原風景の特徴
Ⅳ 双子のアスリートの事例
おわりに
第2部 今を生きる子どもの身体
第4章 現代社会の特徴から“みた”子どもの身体――私たちは子どもの身体をどのように“みる”べきか(菊幸一)
Ⅰ はじめに――現代社会における“課題”としての子どもの身体
Ⅱ 子どもの身体をめぐる“遊び”と“スポーツ”
Ⅲ 現代社会に求められる子どもの身体
Ⅳ スポーツ空間論からみた子どもの身体
Ⅴ おわりに―社会的行為としての子どもの身体の可能性
第5章 学習指導要領で求められる子どもの身体(岡出美則)
Ⅰ はじめに――学習指導要領で示された子どもの身体への批判
Ⅱ 学習指導要領で示された子どもの身体検討の手続き
Ⅲ 学校教育全体で対応すべき課題としての子どもの身体
Ⅳ 教科指導の対象としての身体
Ⅴ 第二次大戦後の体力つくりの導入の経過
Ⅵ おわりに
第6章 不適応の子どもの身体――〈私〉の身体を生きることのむずかしさ(坂本昭裕)
はじめに
Ⅰ 大人への過渡期にある身体
Ⅱ 思春期の子どもにみられる不適応の実際
Ⅲ 不適応の子どもの身体の語り
Ⅳ 〈私〉の身体を生きることのむずかしさ
Ⅴ 思春期を通過するための儀礼
おわりに――現代社会が失ったもの
第7章 障害のある子どもの「身体」(澤江幸則・齊藤まゆみ)
Ⅰ アダプテッド体育・スポーツ
Ⅱ からだに障害のある子どもの「身体」
Ⅲ 自閉症スペクトラム障害の子どもの「不器用さ」
Ⅳ アダプテッド体育・スポーツからみた「身体」とは
第3部 未来の子どもの身体
第8章 未来につながる子どもの身体とその育ち――プロジェクトの取組とその成果(澤江幸則・木塚朝博)
Ⅰ はじめに
Ⅱ 調査項目について
第9章 子どもの身体性コンピテンスの発達に寄与するために――体育・スポーツ学における課題と提案(阿江通良)
Ⅰ 子どもの身体性コンピテンスの発達における危機
Ⅱ 日本の子どもは活発で、巧みに動けるのか
Ⅲ 動きと器用さ(巧みさ、調整力)について
Ⅳ 「効率よく動ける子ども」を育てるために
Ⅴ 子どもの動きの発達に役立つ遊びや運動の確立のために
あとがき
編著者・執筆者紹介
内容説明
体力・運動能力に支えられ、また豊富な遊びを通して子どもたちは発達を遂げている。子どもの体力・運動能力の経年推移の調査から学校教育の果たす役割、さらには既存の運動能力では測ってこなかった道具操作・二重課題遂行・対人協働能力といった新たな視点を考察・提示する。